Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Linuxなどに含まれる「pppd」に脆弱性 - root権限でコード実行のおそれ

モデム接続やPPPoE接続、VPN接続の「PPTP」など、ノード間の接続に用いる「Point-to-Point Protocol(PPP)」の接続セッションを管理する「pppd」に、深刻な脆弱性が含まれていることがわかった。

Linuxなどで広く採用されているPaul's PPP Packageの「pppd」に脆弱性「CVE-2020-8597」が明らかとなったもの。 「同2.4.8」から「同2.4.2」までが影響を受ける。

認証プロトコル「EAP(Extensible Authentication Protocol)」のパケットを処理する際、データサイズの検証処理に問題があり、バッファオーバーフローが生じるという。

脆弱性を悪用されると、任意のコードを実行されたり、サービス拒否に陥るおそれがある。認証に「EAP」を用いていない環境でもパケットを受け付け、脆弱性の影響を受ける可能性があるため注意が必要。

同ソフトは高い権限で動作している実行されていることが多く、root権限でコードを実行されるおそれがあるとセキュリティ機関では注意を喚起。脆弱性を修正したアップデートがリリースされており、対応を呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/03/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PuTTY」に脆弱性、「WinSCP」「FileZilla」なども影響 - 対象の旧鍵ペアは無効化を
Ivanti製モバイル管理製品「Avalanche」に深刻な脆弱性 - 一部PoCが公開済み
サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ