「WinRAR」にディレクトリトラバーサルの脆弱性 - 修正版を公開
RARLABが提供するファイルアーカイブソフト「WinRAR」にあらたな脆弱性が判明した。脆弱性へ対処したベータ版が公開されている。
「WinRAR」やWindows向けの「RAR」「UnRAR」およびライブラリなどにディレクトリトラバーサルの脆弱性「CVE-2025-6218」が判明したもの。
アーカイブ内のファイルパスにおける処理の不備に起因し、細工されたアーカイブファイルを開かせることで、ユーザー権限により任意のコードを実行させることが可能となる。」
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは「7.8」、重要度は、4段階中2番目にあたる「高(High)」とレーティングされている。
UNIX版やAndroid版の「RAR」をはじめ、「UnRAR」のほか、ソースコード、ライブラリなどは、「CVE-2025-6218」の影響を受けない。
RARLABでは、現地時間2025年6月10日に同脆弱性へ対処した「WinRAR 7.12 Beta 1」をリリースした。同バージョンでは、レポート生成にあたり、安全でないHTMLタグが混入する問題なども解消したとしている。
(Security NEXT - 2025/06/24 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Kubernetes」向けパッケージ管理ツール「Helm」に脆弱性
Appleの開発者向けアプリに情報漏洩の脆弱性 - 最新版で修正済み
「Apache httpd」にSSRFやセッションハイジャックなど複数脆弱性
「Apache Tomcat」にアップデート - 複数脆弱性を修正
SAP、月例アドバイザリ31件を公開 - 「クリティカル」6件
米当局、「Citrix Bleed 2」の悪用に注意喚起
ビデオ会議のZoom、クライアントの複数脆弱性を解消
脆弱性4件を修正、「rsync」の深刻な脆弱性も解消 - GitLab
「PAN-OS」「GlobalProtect App」など複数製品の脆弱性を解消 - Palo Alto
「EPM」や「EPMM」などIvanti複数製品に脆弱性 - 悪用は未確認