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Gitサーバ「Gogs」にRCE脆弱性 - 過去の修正不備に起因

オープンソースのGitサーバ「Gogs」に深刻な脆弱性が明らかとなった。脆弱性を修正するアップデートが提供されている。

認証を必要とすることなく、リモートから任意のコマンドを実行できるパストラバーサルの脆弱性「CVE-2024-56731」が判明したもの。2024年に修正された「CVE-2024-39931」への対策が不十分だったことに起因している。

「RUN_USER」にあるアカウントの権限で任意のコマンドを実行でき、同一インスタンス上の他ユーザーのコードへ不正アクセスしたり、改ざんを行うことが可能となる。

CVE番号を採番したGitHubでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを最高値である「10.0」、重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

開発チームは、現地時間2025年6月9日に「Gogs 0.13.3」をリリース。同脆弱性を解消した。

また同バージョンでは、「PDF.js」に判明した「CVE-2024-4367」に起因するクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2025-47943」なども修正している。

(Security NEXT - 2025/06/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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