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2019年4Qのインシデントは減少 - フィッシングは増加

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インシデントの割合(グラフ:JPCERT/CC)

インシデントの内訳を見ると、「フィッシングサイト」が3700件で前四半期の3457件を上回る。

10月が1423件ともっとも多いが、11月の1092件、12月の1185件と毎月1000件超を観測した。2019年は前半は1000件以下で推移していたが、7月以降は1000件を超える水準で推移している。

「ウェブサイト改ざん」は292件で前四半期の236件から大幅に拡大。「DoS/DDoS攻撃」についても前四半期の1件から6件に増加している。標的型攻撃は前四半期と同数の6件だった。

一方、「スキャン」は744件で前四半期の927件を下回った。「マルウェアサイト」についても、205件となり、前四半期の269件から減少している。制御システム関連については前四半期と同様に報告がなかった。これらに分類されない「その他」のインシデントは432件だった。

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フィッシングサイトの推移(グラフ:JPCERT/CC)

(Security NEXT - 2020/01/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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