SECCON 2019、国内チームが優勝 - クラウド化など運用環境も進化
さらにCTFのインフラ環境が従来のオンプレミスからクラウド環境に移行したことも大きな成果のひとつだという。
事務局長の園田道夫氏によると、クラウドのため、時間や場所にとらわれずメンテナンスが可能となるなど、運営側のメリットももちろん大きいが、競技参加者にも恩恵があると説明する。
従来、SECCONのオンライン予選といえばクイズ形式だった。しかし、クラウド上に決勝と同じCTFの競技環境を構築できるようになったことで、攻防戦をはじめ、よりバリエーション豊かな競技を提供できる環境が整った。
運営にはマンパワーの確保や予算など、さまざまな課題もあるが、インフラの強化でさらなる充実したCTF競技を提供すべく、引き続き検討を重ねていくという。
CTFの開催は年々増加。現在は年間200近い大会が開催されており、「競技参加者の獲得合戦」といった様相もあらわれはじめた。世界的なセキュリティ人材不足を背景に、海外では企業が賞金によってCTFの参加者を集め、優秀な人材の囲い込みなどにも利用されている。
国内最大級のCTFとして開催されてきたSECCON。2019年の決勝大会を終えたばかりだが、競争が高まっていくCTFの世界において、次回以降、どのようなイベントに発展していくのか、その動向が大いに注目される。
(Security NEXT - 2019/12/30 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「SECCON 13 電脳会議」が3月に開催 - 参加登録を受付開始
高専生対象の「KOSENセキュリティコンテスト2024」 - 12月に開催
「SECCON CTF 13」予選、11月23日にオンラインで開催
学生対象CTFイベント「SANS NetWars」が11月にオンライン開催
CTFイベント「SECCON 13」、今秋に予選 - 決勝は2025年3月
自動車分野のセキュリティ技術を競うCTFイベント - 経産省
政府や独法関係者対象にCTFコンテスト「NISC-CTF」を開催
アジア地域の若年層向けCTF大会「ACSC 2024」が3月下旬に開催
「SECCON CTF 2023」が開催 - 米韓混合チームが優勝
まもなく「SECCON 2023電脳会議」が開催 - 事前登録を受付中