Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も

米当局は、コラボレーションツール「Zimbra Collaboration Suite(ZCS)」の脆弱性がサイバー攻撃の標的となっているとして注意喚起を行った。

「ZCS」は、Synacorが開発をてがけるコラボレーションツール。メールやスケジューラ、アドレス帳、ファイル共有などの機能を備えている。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は現地時間2025年10月7日、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に「CVE-2025-27915」を追加。米行政機関に対策を講じるよう求めるとともに、利用者へ広く注意を呼びかけている。

問題の「CVE-2025-27915」は、同製品のクラシックウェブクライアントにおいてカレンダー情報のやり取りに用いられる「ICSファイル」を処理する際の不備に起因したクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性。

細工されたファイルを含むメールを閲覧すると、悪意あるスクリプトが実行され、メール内容の外部送信はもちろん、アカウント情報の窃取、メール転送設定の改ざんなど、大きな影響を及ぼすおそれがある。

(Security NEXT - 2025/10/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ビデオ会議サービスのZoom、脆弱性9件を公表
「MS Edge」のアップデート、脆弱性5件を修正
MS、11月の月例修正パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性にも対応
「Chrome」のスクリプトエンジン「V8」に脆弱性 - 修正版を公開
「Firefox 145」をリリース - 16件の脆弱性に対処
「Ivanti EPM」にセキュリティアップデート - 脆弱性3件を修正
WatchGuardのVPNクライアントに脆弱性 - Windows版に影響
Drupal向け「OAuth」サーバモジュールに認可バイパスの脆弱性
Samsung製端末、ゼロデイ攻撃の標的に - 商用レベルスパイウェアを悪用か
バッファロー製ルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に脆弱性 - ファームウェアの更新を