Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も

NoSQLデータベース「Redis」に複数の脆弱性が明らかとなった。影響が大きく、「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性も含まれており、アップデートが提供されている。

「Luaスクリプト」の処理に関連し、4件の脆弱性が明らかとなったもの。なかでも、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2025-49844」については影響が大きいという。

認証済みのユーザーが細工したスクリプトを用いてリモートからサーバ上でコードを実行し、制御を奪うことが可能で、「Luaスクリプト」の機能を有効化している「Redisインスタンス」全体に影響が及ぶという。

さらに細工された「Lua」スクリプトによって整数オーバーフローが生じる脆弱性「CVE-2025-46817」、域外メモリの読み込みが可能となる「CVE-2025-46819」「Lua」オブジェクトを操作できる「CVE-2025-46818」などもあわせて確認された。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを見ると、「CVE-2025-49844」が「9.9」と評価されており、重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる。

「CVE-2025-46817」がCVSS基本値「7.0」と続いており、重要度は「高(High)」とレーティングした。のこる2件は「中(Medium)」とされる。

開発グループでは、2025年10月3日にアップデートとなる「Redis 8.2.2」「同8.0.4」「同7.4.6」「同7.2.11」「同6.2.20」を公開。新機能やバグの修正などとともにこれら4件の脆弱性を解消した。

また回避策として、「Luaスクリプト」の実行を禁止することなどもアナウンスされている。

(Security NEXT - 2025/10/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Zabbix」のWindows向けエージェントに権限昇格の脆弱性
データ分析ツール「Apache Kylin」に認証回避の脆弱性
「Oracle E-Business Suite」が標的に - 更新や侵害状況の確認を
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「MS Edge 141」がリリース - 12件の脆弱性を解消
「Termix」のDockerイメージにSSH認証情報が流出するおそれ
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
「Django」に複数の脆弱性 - 修正アップデートを公開
「Firefox」に複数脆弱性 - アップデートが公開
Mozilla、最新版ブラウザ「Firefox 134」を公開 - 複数の脆弱性を修正