Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

神奈川県HDD問題の情報提供者、復元データを物理破壊

リース契約終了後に回収されたサーバのハードディスクが、ブロードリンクの従業員によってインターネット上で売却された問題で、問題が発覚するきっかけともなった情報提供者による復元データが破棄されたことを神奈川県は明らかにした。

問題のハードディスクをオークションで落札、復旧作業によりデータを発見した情報提供者は、落札したハードディスクを同県へ返却する一方、復元されたデータを保有しており、同県では消去を求めていた。

復元されたデータを格納していたハードディスクについて、情報提供者の仲介役となっていた朝日新聞社から、物理的に破壊されたことを確認したとして、12月27日に同県へ報告があったという。

また復元されたデータについて、インターネットや外部に公開していないことや、データの複製、バックアップなど行っていないとの報告も同社よりあわせて寄せられた。

一方、同県では今回売却された18本以外のハードディスクについて、リース会社である富士通リースへデータ消去証明書の提出を要請しているが、いまだに提出を受けていないことを明らかにした。

富士通リースでは、消去を委託していたブロードリンクから作業報告書の提出を受けていないとの回答があったという。同県では引き続き提出を強く求めていくとしている。

(Security NEXT - 2019/12/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

教員が小学校授業で過去の年賀ハガキを教材利用 - 横須賀市
イベント申込フォームで設定ミス、個人情報が閲覧可能に - 鎌倉市
市バスのドラレコ映像が保存されたUSBメモリが所在不明 - 川崎市
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
県営住宅家賃滞納者情報含む一部督促状を誤送付 - 神奈川県
ボランティアの個人情報をメールに誤添付 - 神奈川県
受託要配慮個人情報含むPC紛失、約1カ月後に回収 - 日本健康文化振興会
博物館でメール誤送信、市民活動グループ会員のメアド流出 - 平塚市
施設指定管理者がバスツアー当選メールをCC送信 - 寒川町
持ち出し緊急連絡表をメモ利用、保育士を懲戒処分 - 二宮町