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ランサム「STOP Djvu」に復号ツール - サイドチャネル攻撃で解析

Emsisoftは、広範囲に感染が確認されているランサムウェア「STOP Djvu」の復号化ツールを公開した。一部亜種の復号はできないが、148種類の亜種に対応している。

同社によれば、同ランサムウェアは、有償で提供されている「ソフトウェア」を無料でアクティベートできる「ツール」などに見せかけて拡散。起動すると端末内部のファイルを暗号化し、「djvu」「roland」「gero」をはじめとする拡張子を追加して金銭を要求する。

2019年第2四半期、第3四半期に同社へ届けられたランサムウェアの56%を「STOP Djvu」が占めており、数は少ないが日本でも確認されている。少なくとも160種類の亜種が出回っており、被害者は確認されているだけで11万6000件超、推定で46万件に及ぶ。

被害はファイルの暗号化だけにとどまらず、一部バージョンには、パスワードを窃取するトロイの木馬をはじめ、別のマルウェアも含まれていた。

(Security NEXT - 2019/10/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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