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「Elasticsearch」脆弱性狙う攻撃が増加傾向 - 仮想通貨発掘目当てか

オープンソースの検索システム「Elasticsearch」における既知の脆弱性を狙ったアクセスの増加が観測された。攻撃者間で脆弱なシステムのリソースを奪い合う一面も見られた。

警察庁によれば、「Elasticsearch」で利用するTCP 9200番ポートに対し、2015年2月に明らかとなった「CVE-2015-1427」を悪用しようと試みるアクセスの増加を観測したもの。過去にも同脆弱性を狙うアクセスが確認されているが、2019年2月中旬ごろより再び増加傾向を観測。9月にピークを迎えている。

同脆弱性は、サンドボックスによる保護を回避し、リモートより任意のコマンドが実行可能となるもので、公表直後より実証コードが流通した。

今回観測された攻撃では、不正なシェルコマンドを実行。さらに暗号資産(仮想通貨)を発掘するいわゆるコインマイナーなど、複数の不正なプログラムをダウンロードさせようとしていた。

(Security NEXT - 2019/10/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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