Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、月例パッチで脆弱性79件を修正 - 一部でゼロデイ攻撃が発生

脆弱性の最大深刻度を見ると、4段階中もっとも高い「緊急」とされる脆弱性が17件、次いで深刻度が高い「重要」が61件。さらに1段階低い「警告」が1件だった。

脆弱性によって影響は異なるが、27件の脆弱性に関しては、リモートよりコードを実行されるおそれがある。そのほか「権限の昇格」「サービス拒否」「情報漏洩」「なりすまし」「セキュリティ機能のバイパス」といった脆弱性が含まれる。

今回修正された脆弱性のうち、「Windows」における「ws2ifsl.sys」のメモリ処理における「CVE-2019-1215」や、「Windows共通ログファイルシステム(CLFS)」のドライバに関する脆弱性「CVE-2019-1214」については、情報は公開されていないものの、すでに悪用が確認されているという。悪用されると、いずれも権限の昇格が生じるおそれがある。

「Windows」で権限昇格する脆弱性「CVE-2019-1253」、「Windowsセキュアブート」におけるセキュリティ機能のバイパス「CVE-2019-1294」、「Windows Text Service Framework」に関する権限昇格の脆弱性「CVE-2019-1235」については、悪用は確認されていないものの、情報が一般に公開されており、注意が必要だ。

(Security NEXT - 2019/09/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「IBM Backup, Recovery and Media Services for i」に権限昇格の脆弱性
米当局、Linuxカーネルの脆弱性悪用に注意喚起
「Chrome」にアップデート - 3件のセキュリティ修正
「NetScaler ADC」「同Gateway」に深刻な脆弱性 - 早急に対応を
Trend Micro「Apex Central」に深刻な脆弱性 - 修正パッチをリリース
Apple製品の脆弱性に攻撃 - 2〜3月に修正済みも情報公開は6月
インフラアクセス制御基盤「Teleport」に認証回避の脆弱性
XML処理ライブラリ「libxml2」に複数の脆弱性
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
「RICOH Streamline NX PC Client」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正