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工場向けMOMシステム「DELMIA Apriso」脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起

米当局は、Dassault Systèmesの「DELMIA Apriso」に確認された脆弱性が悪用されているとして注意喚起を行った。

「DELMIA Apriso」は、工場内の作業を管理、記録する「MES(製造実行システム)」を含め、製造業において物流、在庫、品質管理などの機能を提供する「MOM(製造オペレーション管理)」のITシステム。

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は現地時間2025年9月11日、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」を更新し、「CVE-2025-5086」を追加した。

同脆弱性は、信頼できないデータをデシリアライズすることに起因し、悪用されると任意のコードが実行されるおそれがある。

同社は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「9.0」と評価。重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

ランサムウェアの攻撃キャンペーンに利用されたとの情報はないが、すでに脆弱性を悪用した攻撃が確認されている。CISAでは、米国内の行政機関に対して指定期間内に対応するよう求めるとともに、利用する企業へ広く注意を促している。

(Security NEXT - 2025/09/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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