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北朝鮮の攻撃グループ、「Bluetoothデバイス」情報を収集

権限昇格が生じる既知の脆弱性「CVE-2018-8120」やGitHubで公開されているツール「UACMe」を用いて「Windowsユーザーアカウント制御(UAC)」をバイパスする手法なども利用。最終的にはリモートアクセスツール「ROKRAT」に感染させていた。

同マルウェアは、外部からコマンドの実行やダウンロードしたマルウェアの実行、ファイルのアップロード、スクリーンショットや音声の録音といった機能を備えたバックドア。「Box」「Dropbox」「pCloud」「Yandex.Disk」といった正規のクラウドサービスを利用し、窃取した情報を外部に送信していた。

カスペルスキーによると、北朝鮮と関連するロシアおよびベトナムの投資信託会社やベトナムの商社、香港および北朝鮮の外交機関などを標的に活動を展開。

標的となったロシアの企業は、2018年前半に「GreezeBackdoor」や「Konni」といったマルウェアにより、同じく北朝鮮の関与が疑われる「DarkHotel」のターゲットにもなっていたという。

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「ScarCruft」の標的となった組織(図:Kaspersky Lab)

(Security NEXT - 2019/05/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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