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シンガポール医療機関の大規模情報漏洩、関与グループが判明

感染後はさらに暗号化されたペイロードを読み込み、標的ごとに用意されたコマンド&コントロール(C&C)サーバに接続。侵入したコンピュータ内のシステム情報を外部へ送信したり、さらなるツールを入手する。

また「Mimikatz」をはじめ、複数のツールを利用して組織内ネットワークにおける他コンピュータへ感染を拡大。拡散方法は明らかとなっていないが、ライブラリロード問題を悪用する別のトロイの木馬「Nibatad」も確認された。

同グループが用いたツールの一部は、東南アジアやロシアの防衛、電気通信、エネルギー関連、イギリスの宿泊施設などを標的とした攻撃など、シンガポール以外での標的型攻撃でも確認されたが、「Whitefly」以外では唯一のケースだという。

シンガポール以外を狙った攻撃に同グループが関与した可能性もあるものの、別のグループが同じツールを利用した可能性が高いと同社では分析している。

(Security NEXT - 2019/03/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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