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2018年の不正送金被害は大幅減 - 法人で1割以下に

不正送金を阻止した状況を見ると、同年上半期の阻止した割合は10.1%にあたる3800万円。下半期は1900万円と金額ベースで減少するもの、全体の被害額が大きく減少したため、割合としては21.9%に上昇している。

不正送金被害に遭った口座のセキュリティ対策状況では、個人口座でワンタイムパスワードを利用していた割合は32.5%。一方、法人口座で電子証明書を利用していた割合は47.1%だった。

オンラインバンキング関連事件の検挙者は48人。日本人が22人、ベトナム人が15人、中国人が8人だった。

一次送金先における口座名義人を見ると、国籍はベトナムが562件中353件で約6割にのぼる。日本が83件、中国が75件で続いた。

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被害阻止額の状況(グラフ:警察庁)

(Security NEXT - 2019/03/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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