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脆弱性判明後、「Drupal」調査アクセスが増加 - 攻撃対象を探索か

コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「Drupal」に深刻な脆弱性が見つかった問題で、実証コードが複数流通しており、悪用リスクが高まっている。脆弱なシステムの探索行為と見られるアクセスも確認された。

問題とされる「CVE-2019-6340」は、「同8」のコア部分に含まれるモジュール「RESTful Web Services」を有効化している場合、任意のPHPコードが実行可能となる脆弱性。2月20日に脆弱性を修正するアップデートがリリースされた。

JPCERTコーディネーションセンターによれば、すでに遠隔から任意のコマンドを実行できる複数の実証コードが確認されているという。

またラックでは、同社セキュリティオペレーションセンターで脆弱性の公開後に「Drupal」のバージョンを調査するアクセスの急増を観測した。

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「Drupal」のバージョンを調査するアクセスの動向(グラフ:ラック)

(Security NEXT - 2019/02/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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