Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Drupal」に3件の脆弱性 - 早急にアップデートを

コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「Drupal」の開発チームは、現地時間2025年2月19日に3件のセキュリティアドバイザリを公開し、複数の脆弱性に対処したことを明らかにした。早急にアップデートを実施するよう呼びかけている。

いずれもコア部分に関する脆弱性で、アドバイザリの公表時点でCVE番号は示されていない。

識別子が「SA-CORE-2025-001」とされる脆弱性は、エラーメッセージをフィルタ処理する際の不具合に起因するクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性。重要度は5段階中、上から2番目にあたる「高(Critical)」とした。

また上から3番目にあたる「中(Moderately critical)」とされる脆弱性2件を解消している。具体的には、権限がないにも関わらず、複数のノードに対して一括操作が可能となる「SA-CORE-2025-002」や、PHPオブジェクトインジェクションの脆弱性「SA-CORE-2025-003」に対処した。

いずれも脆弱性の悪用は確認されていないが、「SA-CORE-2025-001」については、脆弱性の性質上、概念実証がすぐに公開されるおそれがあるという。

開発チームでは、脆弱性を解消した「Drupal 11.1.3」「同11.0.12」「同10.4.3」「同10.3.13」をリリース。早急に更新するよう呼びかけている。なお、「同9」「同8」についてはサポートが終了しており、アップデートの提供はないため注意が必要。

(Security NEXT - 2025/02/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メッセージ保護アプリ「TM SGNL」の複数脆弱性、悪用リストに追加
「NetScaler ADC」脆弱性、パッチ公開前から攻撃発生
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、アップデート公開 - 軽減策の実施も
特権コマンド実行ツール「sudo」に重要度「クリティカル」の脆弱性
「IBM WebSphere Application Server」にRCE脆弱性 - 暫定パッチ公開
「MS Edge」にアップデート - 固有の脆弱性などにも対処
Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Kibana」に深刻な脆弱性 - 「Chromium」の既知脆弱性に起因