Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「runc」に脆弱性、コンテナからホスト管理者権限でコード実行されるおそれ

今回の問題を受け、「runc」の開発グループは、同脆弱性を修正するパッチをリリースした。

またパッチの有効性を確認するため、いくつかのベンダーより同脆弱性を突くエクスプロイトコードを求められたことから、クラウドプロバイダなどへ与える影響の大きさを考慮し、提供を決定。オリジナルのコードをSarai氏がより汎用性のあるものに書き換え、提供したという。

提供されたエクスプロイトコードは、OpenWallにおけるルールのもと2月18日に公開される予定で、同日までに同脆弱性を解消しておくよう注意喚起が行われている。

同脆弱性の判明を受け、「Docker」や「Kubernetes」のほか、Linuxディストリビューションなども対応を開始した。

またSarai氏は「LXC」にも類似した脆弱性が存在することを発見、同ソフトに対してもパッチがリリースされた。また「Apache Mesos」の関係者から連絡があり、同ソフトも脆弱であるとの報告を受けたことも明らかにしている。

(Security NEXT - 2019/02/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Cisco IOS」脆弱性、公表から7年後も攻撃が継続
ホスティング管理ツール「Plesk Obsidian」に脆弱性 - アップデートで修正
「Docker Desktop」に深刻な脆弱性 - コンテナからAPIアクセスのおそれ
「iPhone」「iPad」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を修正
Apple、「Mac」の脆弱性を修正 - 標的型攻撃に悪用か
分散トランザクション管理ツール「Apache Seata」に脆弱性
「Kubernetes」マルチテナント管理ツール「Capsule」に深刻な脆弱性
Google、「Chrome 139」をリリース - AIが発見した脆弱性を修正
「Firefox 142」を公開 - 9件の脆弱性を解消
「VMware Tanzu for Valkey」の脆弱性を修正 - 「クリティカル」も