Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Linux」狙う新種マルウェア「SpeakUp」 - 多くの製品で検知すり抜け

「cron」を用いて感染状態を維持し、感染後は複数のコマンド&コントロール(C&C)サーバと通信。解析を妨害するため、バックドアや通信内容は、ソルトを追加した「Base64」でエンコードされていたという。

C&Cサーバと定期的な通信にくわえ、外部より任意のコードを実行したり、ファイルをダウンロードして実行する機能を搭載。またプログラムの停止やアンインストールを実行したり、フィンガープリントを更新することも可能だった。

現状確認されている攻撃では、仮想通貨「Monero」のコインマイナーである「XMRig」をインストールするために利用されたことが判明しており、日本円に換算すると約50万円にあたる107XMRがウォレットで確認された

今回の攻撃について同社は、難読化や感染手法など複雑で、少額のコインマイニングを目的として開発されたとは思えないと指摘。別のマルウェアをダウンロードして実行するなど、今後大きな影響を及ぼす可能性もあるとして注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2019/02/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
MFA基盤管理製品「RSA AM」にセキュリティアップデート
「LogStare Collector」に複数の脆弱性 - 最新版へ更新を
「Chrome」のスクリプトエンジンにゼロデイ脆弱性 - 修正版が公開
NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性
「Dell Data Lakehouse」が脆弱性145件を修正 - 深刻な脆弱性も
「Chrome」のスクリプトエンジン「V8」に脆弱性 - 修正版を公開
「React Native CLI」に脆弱性 - 外部よりコマンド実行のおそれ
「Chrome」のアップデートが公開 - 脆弱性5件に対応
Google、「Chrome 142」でV8関連はじめ脆弱性20件を修正