「スリープモードは脆弱」 - HDD暗号化済みPC内部へアクセス可能となる問題が判明
同社は、紛失や盗難によって攻撃者が物理的に端末を入手し、脆弱性を悪用することで内部のデータにアクセスが可能になると指摘。端末から資格情報などが取得された場合、組織内部のネットワークに侵入するために悪用されるといったリスクも想定される。
同社では、DellやLenovo、Appleのノートパソコンに対してテストを行ったが、いずれも攻撃が可能だったと説明。今回の問題についてIntel、Microsoft、Appleと情報を共有しているが、対策までに時間がかかるとの見通しを示した。
ただしAppleに関しては、最新端末で採用したT2チップでハードウェアベースの対策を講じており、同チップの非搭載端末が影響を受けるという。
攻撃を防ぐための対策としては、端末をスリープモードへ移行させるのではなく、シャットダウンするよう構成を変更し、「Windows 10」の暗号化機能「Bitlocker」において、PIN入力を求めるよう設定を変更することを紹介。
また脅威について従業員へ周知し、端末の盗難や紛失が発生した場合、迅速にアクセス権限の無効化が行えるよう、インシデント対応計画を策定しておくことを挙げている。
(Security NEXT - 2018/09/18 )
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