Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Struts 2」脆弱性に実証コード - 地下フォーラムでも不穏な動き

ウェブアプリケーションフレームワークの「Apache Struts 2」に深刻な脆弱性が見つかった問題で、脆弱性の実証コード(PoC)が複数公開されている。

20180827_gh_001.jpg
「GitHub」にPoCとともに投稿されたデモ画面

同ソフトのコア部分にリモートよりコードを実行される脆弱性「CVE-2018-11776」が判明したもの。開発チームでは、脆弱性を修正した「同2.5.17」「同2.3.35」をリリース。セキュリティ機関などからも注意喚起が行われている。

同脆弱性に関しては、「alwaysSelectFullNamespace」を有効化し、さらに「Apache Struts 2」の設定ファイルで「namespace」を指定していない場合や、ワイルドカードで指定した際、「value」「action」が指定されていない「urlタグ」を用いた場合など、条件を満たした場合に影響を受けることが判明している。

一方、条件さえ満たした環境では悪用が容易であり、大きな影響を与えるとの指摘が出ている。また「GitHub」において、同脆弱性に関する実証コード(PoC)が複数公開されており、今後悪用が進むおそれがある。

さらにRecorded Futureのセキュリティ研究者は、すでに中国やロシアにおけるアンダーグラウンドの複数フォーラムにおいて、脆弱性の悪用に関する情報交換が行われていることを確認したとしており、注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2018/08/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Arubaのアクセス制御製品に複数脆弱性 - アップデートで修正
Juniper製SIEMに複数の脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「Apache Struts」の脆弱性、一部Cisco製品にも影響
Adobe製フォーム作成ツール「AEM Forms」に緊急パッチ - 早急に更新を
「Apache Struts」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性に対応
「Apache Struts」にサービス拒否の脆弱性 - 修正版が公開
「Apache Struts」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開
「Apache Struts 2」に脆弱性 - 悪用観測ある既知脆弱性の対処不十分で
「Apache Struts 2」RCE脆弱性に悪用報告 - 早急に対処を
「Apache Struts 2」にRCE脆弱性が判明 - アップデートがリリース