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2018年2Q、TCP 80番ポート宛てのパケットが増加 - 「Mirai」影響で

同センターで、パケットの送信元となっている国内のIPアドレスを確認したところ、ウェブサーバを示す「Server:uc-httpd/1.0.0」のバナーが表示され、ウェブカメラやレコーダーと見られるログイン画面が表示された。

ウェブサーバ「XiongMai uc-httpd/1.0.0」に関しては、複数の脆弱性がすでに公開されており、一部で実証コードがインターネット上で公開されている。

今回観測されたパケットが、実証コードを使用した攻撃によるものかどうかは不明だが、一部の機器において検証用コードを使用したと推測される攻撃が確認されているという。

TCP 80番ポートに対するアクセスとしては、警察庁が、6月10日以降にアクセスが増加していることを確認。いずれも「XiongMai uc-httpd」が稼働していた。

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2018年第2四半期における80番ポート、8000番ポートにおけるパケットの観測動向(グラフ:JPCERT/CC)

(Security NEXT - 2018/08/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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