Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

マルウェア配信担う自己拡大型トロイの木馬に警戒 - 復旧に1億円超えも

さらにブラウザやメールクライアントからアカウント情報を窃取するモジュールや、メールのアーカイブを盗み取るモジュールなども提供されていた。

くわえてポリモーフィック型のマルウェアであり、定義ファイルを利用したセキュリティ対策製品による検知を回避。

2017年後半には、「Windows」のAPIなどを活用し、実行環境がサンドボックスであるか判別、検知を逃れる機能が提供されていることをトレンドマイクロが確認している。

また自身を拡散する機能にくわえ、感染被害者に大きな影響をもたらすのが、他マルウェアを感染させるドロッパーやダウンローダーとしての機能だ。トロイの木馬「IcedID」「Trickybot」「Qakbot」や、ランサムウェア「UmbreCrypt」の拡散に関与していた。

(Security NEXT - 2018/07/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「サポート詐欺」で1000万円の被害 - ネット銀を遠隔操作
悪意あるファイル、1日あたり約41万件 - 前年比3%増
職員が偽警告にだまされ電話、周囲が気づきLANを遮断 - 富士見市
第三者が県立高PCを不正操作、偽警告にだまされ - 長野県
4月以降「WinRAR」狙うゼロデイ攻撃が発生 - 最新版に更新を
「Barracuda ESG」脆弱性、修正の7カ月前に悪用の痕跡
「Office」のゼロデイ脆弱性、ロシア攻撃グループが悪用
「ChatGPT」人気に便乗、悪意ある「Androidアプリ」に警戒を
福岡県暴力追放運動推進センターがサポート詐欺被害 - 情報流出のおそれも
「ChatGPT」に便乗、偽アプリが出回る - 実際は情報盗むマルウェア