Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「サポート詐欺」で1000万円の被害 - ネット銀を遠隔操作

笛吹市商工会において、いわゆる「サポート詐欺」の被害に遭い、1000万円に及ぶ金銭被害が発生した。第三者により業務用パソコンを遠隔操作され、オンラインバンキングより攻撃者の口座へ送金されたという。

同団体によれば、2月27日17時半ごろ、職員がウェブサイトを閲覧していたところ、「トロイの木馬に感染した」などとする偽の警告画面が表示され、画面上にある電話番号へ連絡を取り、詐欺にあったもの。

電話先のマイクロソフトの社員を名乗る人物にだまされて指示に従ってしまい、「ほかにもネットバンキングに利用する端末があるか」などと尋ねられ、18台ある業務用パソコンのうち、2台に遠隔操作ソフトをインストールした。

電話口の人物は片言の日本語で対応。電子マネーなどを求めることはなかったが、ネットバンキングの「ID」や「パスワード」を尋ね、同団体が利用する金融機関4件の「ID」や「パスワード」を教えてしまったという。

3件の金融機関では、ワンタイムパスワードやトークンなどが必要だったため、侵害を試みた形跡は見られたものの被害には至らなかった。

一方のこる金融機関のひとつは、ワンタイムパスワードなどが設定されていなかった。

(Security NEXT - 2024/04/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

教員がサポート詐欺被害、NAS内の個人情報が流出か - 山形大付属中
市バスのドラレコ映像が保存されたUSBメモリが所在不明 - 川崎市
がん検診クーポン券に別人の住所、委託事業者のミスで - 横須賀市
個人情報流出の可能性、高負荷から事態を把握 - 楽待
Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
委託先で個人情報流出か、セキュリティ監査に虚偽報告 - ソフトバンク
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意