パスワードリスト攻撃の事前スクリーニング、大胆なその手口
ウェブサービスにとって、新規登録機能のバランスは難しい。不正行為への対策を強化し過ぎれば、本来の正規利用者による登録を誤ってブロックしてしまったり、不便を強いることでサイトから離脱してしまい、ビジネス機会の損失にも直結しかねない。
正規利用者の利便性を高め、いかに間口を広くしつつ、不正な登録を排除するか、従来からの課題だ。しかし、今後は不正登録の問題だけではなく、登録される前の段階でも悪用されるリスクについて配慮が求められる。
攻撃者の最終的な目的であるなりすましのログインを防ぐには、多要素認証を追加といった方法もある。とはいえ、それほど利用頻度が高くないサービスに対し、利用者がどこまで許容するかわからず、サービス提供側のコストも上昇するなど、単純ではない。
もともとパスワードリスト攻撃は、正規のIDとパスワードが用いられるため、対処が難しい攻撃だ。被害を防ぐには、サービス利用者側でパスワードの使い回しを避けるなど自衛が重要となることは言うまでもない。こうした啓発活動は引き続き必要となるだろう。
(Security NEXT - 2018/06/22 )
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