パスワードリスト攻撃の事前スクリーニング、大胆なその手口
攻撃者が約16万件の試行で得たスクリーニング済みリストの件数は3533件。それら処理済みリストを用いてログインの試行が行われたが、その回数とスクリーニングを行うための新規登録ページに対する大量のアクセスのギャップに驚かされる。
攻撃者は、約11時間で16万5038件と大量のリストを振るいにかける一方、3533件の抽出済みリストを用いて約8時間で試行した回数は1938件に過ぎない。二桁も異なる。防御側によるIPアドレスのブロックなど、攻防があったとは言え、その件数の落差は小さくない。
監視が甘い新規登録ページへのアクセスを集中させる一方、パスワードリスト攻撃への監視が厳しいログインページに対しては、検知を逃れるために大量のアクセスを避けていた可能性もある。
※お詫びと訂正:本記事初出時、スクリーニングされたアカウントの件数が不明であるかのような表現がありましたが、すでに判明しております。ご迷惑をおかけした読者、関係者のみなさまにお詫びし、訂正いたします。
(Security NEXT - 2018/06/22 )
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