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パスワードリスト攻撃の事前スクリーニング、大胆なその手口

インターネットであらたなサービスへ登録しようとした際、自分が登録を希望するIDをすでに第三者が使用しており、希望の文字列を利用できずにがっかりした経験がある人も多いだろう。一般的なウェブサイトで日常よく目にする光景だ。

IDにメールアドレスを用いている場合も同様だ。メールアドレスであれば、複数利用者間における重複を避けることができるが、メールアドレスを家族などでシェアしていたり、既存利用者が以前に登録していたことを忘れることもあり、同じメールアドレスで何度も新規登録を行わないようエラーを表示することになる。

攻撃者はこうした機能を逆手に取り、IDとして利用するメールアドレスがすでに登録済みであるか、未登録のIDであるか事前に調べていた。

同社によると、「スクリーニング」行為は、攻撃が始まる約10時間前となる6月2日0時ごろから、アクセスをブロックした11時ごろまで約11時間にわたり続いた。中国を発信元とする特定のIPアドレスよりアクセスが行われていたという。

(Security NEXT - 2018/06/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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