会員13万人以上の低価格DDoS攻撃サービスが検挙 - 1カ月約2000円、攻撃は400万回以上
Europolは、低価格のDDoS攻撃を行うインフラを提供していた世界最大規模のマーケットプレイスの関係者を逮捕し、サービスを停止に追い込んだことを明らかにした。
問題のサイトは、DDoS攻撃をサービスとして提供する世界最大規模のマーケットプレイス「Webstresser.org」。
Europolによると、同サービスの登録ユーザーは世界で13万6000人以上。1カ月あたり15ユーロ(約2000円)で利用でき、2018年4月までに400万回にわたりDDoS攻撃を行っていた。ゲーム事業者をはじめ、政府機関や警察、金融機関などがターゲットとなっていたという。
世界中に被害者が広がっており、捜査にあたっては、Europolの欧州サイバー犯罪センター(EC3)と「サイバー犯罪共同対策タスクフォース(J-CAT)」が関係者間の情報共有を協力。4月24日、オランダ警察とイギリスの国家犯罪捜査庁が、世界の約12の法執行機関からの協力を受けて共同作戦「Power Off」を展開した。
同作戦を通じて、イギリス、クロアチア、カナダセルビアなどに点在する関係者を逮捕。オランダ、米国、ドイツで攻撃に用いられたインフラを押収し、同サービスを停止させた。また同サービスの上位顧客がいたオランダ、イタリア、スペイン、クロアチア、イギリス、オーストラリア、カナダ、香港などでも措置を講じたとしている。
(Security NEXT - 2018/04/26 )
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