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「Memcached」によるDDoS攻撃、3月に約4000件 - 攻撃は1年以上前から

「memcached」を踏み台とするリフレクション攻撃は、増幅率の高さが特徴。GitHubに対して1.3Tbpsに及ぶ攻撃が2月28日に発生。さらにアーバーでは1.7Tbps規模の攻撃を観測するなど、2月末から3月初旬にかけて従来にない大規模な攻撃が展開された。

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佐々木氏

以降、大規模な攻撃は報告されていないが、攻撃の自動化によるサービス化が進んでいるとの見方も出ており、攻撃件数の増加に結び着いた可能性もある。

これまで「memcached」を踏み台とするリフレクション攻撃の手法は、セキュリティ研究者により指摘されていたが、アーバーネットワークスのセキュリティエバンジェリストである佐々木崇氏によれば、実際に攻撃へ利用されていることはあまり知られてこなかったという。

しかし、今回の大規模攻撃を契機に同社が調査を行ったところ、1年以上前から1カ月あたり100件から数百件規模の攻撃が行われていたことが判明。同社では2017年に750万件のDDoS攻撃を観測しており、件数が少ないことから注目を集めてこなかったが、「必ずしもあたらしい攻撃ではない」と同氏は指摘している。

(Security NEXT - 2018/04/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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