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新種ランサム「Bad Rabbit」は「EternalRomance」を悪用

新種ランサムウェア「Bad Rabbit」の感染活動が確認された問題で、同ランサムウェアがエクスプロイト「EternalRomance」を悪用していることがわかった。

複数のセキュリティベンダーが、同ランサムウェアが「Server Message Block(SMB)」の脆弱性を利用し、リモートよりコードを実行するエクスプロイト「EternalRomance」の悪用を確認したもの。

「EternalRomance」は、「WannaCrypt」で悪用された「EternalBlue」などとともに攻撃グループ「Shadow Broker」が4月に公開したエクスプロイト。米国家安全保障局(NSA)から流出したとされている。マイクロソフトでは、3月のセキュリティ更新「MS17-010」で脆弱性を修正した。

「Bad Rabbit」の攻撃に関しては、当初より「Petya」と同様に「Mimikatz」を利用し、SMB経由で感染を広げることが判明していたが、脆弱性の悪用はないとの見方が大方を占めていた。

(Security NEXT - 2017/11/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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