ペアリング不要、近隣端末を「Bluetooth」乗っ取れる「BlueBorne」 - 53億台に影響か
主要OSなどにおいて「Bluetooth」の実装に脆弱性が存在し、電波が届く範囲から攻撃が可能であることが判明した。攻撃手法は「BlueBorne」と名付けられており、壊滅的な影響を与えることが可能だという。

Armisによる「BlueBorne」のロゴ
今回、同問題を公表したArmisによれば、「Windows」や「Android」「Linux」「iOS」をはじめ、多くのOSや機器に脆弱性が存在。深刻な脆弱性4件を含む「Bluetoooth」に関連するゼロデイ脆弱性あわせて8件を確認した。
同社は、約53億台のデバイスが脆弱性の影響を受ける可能性があるとしている。
端末において「Bluetooth」を有効にしている場合、ペアリングなど必要なく、電波が届く範囲から直接接続が可能。脆弱性を悪用することで、コードの実行やマンインザミドル(MITM)攻撃が行えるという。
感染端末を通じて付近の端末へ攻撃を水平展開し、マルウェアの感染を拡大するといった攻撃が可能であるとし、実際に「Windows」や「Android」「Linux」の制御を奪うデモ動画なども公開している。
(Security NEXT - 2017/09/13 )
ツイート
PR
関連記事
「Cisco ASA」狙うゼロデイ攻撃、5月に複数政府機関で確認
「MS Edge 141」がリリース - 12件の脆弱性を解消
「Termix」のDockerイメージにSSH認証情報が流出するおそれ
米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
「Django」に複数の脆弱性 - 修正アップデートを公開
「Firefox」に複数脆弱性 - アップデートが公開
Mozilla、最新版ブラウザ「Firefox 134」を公開 - 複数の脆弱性を修正
「Firefox 135」がリリースに - 脆弱性11件を解消
「Firefox 135.0.1」がリリース - 脆弱性1件を解消
「Firefox 136」がリリース - ESR版では「クリティカル」脆弱性を修正