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進む情報共有、脅威情報で稼ぐ時代は終わる - RSAのMike Brown氏

「AIS」は、官民で情報を共有できるはじめての取り組みであるとし、脅威情報の構造化記述形式である「STIX」や「TAXIIプロトコル」を用いて情報を共有できるだけでなく、ベンダーも製品へ活用できるメリットに同氏は言及。「AIS」については、実際に国内ベンダーの参加がはじまっている。

また主要なセキュリティベンダーが参加する「CTA」によって、ベンダー自らビジネスモデルの変革に取り組んでいるという。

脅威情報は、従来よりセキュリティベンダーの収入源として考えられ、現在もビジネスにおいて大きく依存している状況にあるが、各ベンダーはもちろん、ユーザー企業も脅威情報へアクセスできる「コモディティ」であるべきと同氏は主張。

脅威情報のコモディティ化によって、より安全なエコシステムを築くことができるとし、今後セキュリティベンダーがビジネスを進める上で、脅威情報そのものではなく、共有された脅威情報をいかに活用するかが、他社と差別化する際のポイントになると述べた。

(Security NEXT - 2017/08/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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