Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Officeゼロデイ脆弱性に対する大規模メール攻撃、国内影響なし - 12日以降沈静化

マイクロソフトの「Office」に未修正の脆弱性「CVE-2017-0199」が判明し、パッチ提供の直前にメールを利用した大規模な感染活動が展開された問題で、トレンドマイクロは国内への影響がほとんどなかったことを明らかにした。

20170413_tm_002.jpg
ゼロデイ脆弱性を悪用しようとしたメール(画像:Proofpoint)

問題の脆弱性「CVE-2017-0199」は、「OLE2Linkオブジェクト」の処理に存在。

ファイルを開いて遠隔のサーバからデータを読み込む際、サーバ側で指定された「MIMEタイプ」に従って処理を行うため、任意のコードを実行されるおそれがある。

マイクロソフトでは米時間4月11日に公開した月例セキュリティ更新で同脆弱性を修正した

同脆弱性は1月以降、拡張子に「.doc」を用いたRTFファイルを悪用し、標的型攻撃に利用されたことが判明している。さらにスキャナ機器から送信されたように見せかけ、「Dridex」を感染させようとするメールが、パッチ公開直前にオーストラリアを中心に流通。Proofpointでは数百万件規模の攻撃を確認したとしている

(Security NEXT - 2017/04/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Cisco ISE」の複数脆弱性を狙う攻撃が発生 - 早急に対処を
SAML認証ライブラリに脆弱性の指摘 - CVE番号は「拒絶」に
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に
NVIDIAのGPUディスプレイドライバや仮想GPUソフトに複数脆弱性
GitLabにXSSなど複数の脆弱性 - アップデートを呼びかけ
SonicWall「SMA 100」に脆弱性 - Googleが報告した攻撃との関連不明
「Sophos Firewall」に複数の「クリティカル」脆弱性 - 対象機器は1%未満
ブラウザ「Firefox 141」が公開 - 脆弱性18件を解消