Officeゼロデイ脆弱性に対する大規模メール攻撃、国内影響なし - 12日以降沈静化
マイクロソフトの「Office」に未修正の脆弱性「CVE-2017-0199」が判明し、パッチ提供の直前にメールを利用した大規模な感染活動が展開された問題で、トレンドマイクロは国内への影響がほとんどなかったことを明らかにした。

ゼロデイ脆弱性を悪用しようとしたメール(画像:Proofpoint)
問題の脆弱性「CVE-2017-0199」は、「OLE2Linkオブジェクト」の処理に存在。
ファイルを開いて遠隔のサーバからデータを読み込む際、サーバ側で指定された「MIMEタイプ」に従って処理を行うため、任意のコードを実行されるおそれがある。
マイクロソフトでは米時間4月11日に公開した月例セキュリティ更新で同脆弱性を修正した。
同脆弱性は1月以降、拡張子に「.doc」を用いたRTFファイルを悪用し、標的型攻撃に利用されたことが判明している。さらにスキャナ機器から送信されたように見せかけ、「Dridex」を感染させようとするメールが、パッチ公開直前にオーストラリアを中心に流通。Proofpointでは数百万件規模の攻撃を確認したとしている。
(Security NEXT - 2017/04/13 )
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