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公取委の審決DBサーバに不正アクセス - スパムの踏み台に

公正取引委員会が提供する「審決等データベース」のサーバが、スパムメールを送信するための踏み台として悪用されていたことが判明した。サーバを停止し、くわしい原因を調べている。

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踏み台被害を公表した公取委のウェブサイト

同データベースは、独占禁止法に基づいた審決や排除措置命令などの公開データを提供するサービス。外部の事業者が公取委より受託を受けて同データベースを運用、管理している。

4月3日にデータベースを運用するサーバの不具合を確認。調査を行ったところ、海外に対するメールの送信に悪用されていることが同月6日に判明したという。現在、サーバを停止し、詳しい原因などを調べている。

公取委では、セキュリティ対策を実施した上でデータベースの提供を再開したい考え。また同サーバには、公開情報以外は保存されておらず、機密情報の流出については否定。公取委のウェブサイトについても、別の環境で運用しており影響はないとしている。

(Security NEXT - 2017/04/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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