Apple製品の脆弱性に攻撃 - 2〜3月に修正済みも情報公開は6月
複数のApple製品が影響を受ける脆弱性「CVE-2025-43200」が悪用されていることがわかった。
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)が現地時間2025年6月16日に悪用されている脆弱性2件を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ追加し、米行政機関へ対策を促すとともに、広く注意を呼びかけたもの。
「CVE-2025-43200」は、Apple製品に搭載されている「メッセージ」機能において「iCloudリンク」経由で共有された細工された画像や動画を処理した際に影響を受ける脆弱性。
同社は2025年2月にリリースした「macOS Sequoia 15.3.1」「macOS Sonoma 14.7.4」「macOS Ventura 13.7.4」「iOS 18.3.1」「iPadOS 18.3.1」「iPadOS 17.7.5」「watchOS 11.3.1」「visionOS 2.3.1」にて同脆弱性を解消。
さらに3月リリースされた「iOS 16.7.11」「iPadOS 16.7.11」「iOS 15.8.4」「iPadOS 15.8.4」においても脆弱性を修正していたが、いずれもアドバイザリ公開時に脆弱性については言及しておらず、6月に記載を追加した。
またTP-Link製の複数ルータ製品が影響を受けるコマンドインジェクションの脆弱性「CVE-2023-33538」についても注意を呼びかけた。対象製品はすでにサポートが終了している可能性もあるとして、利用を中止するよう呼びかけている。
(Security NEXT - 2025/06/17 )
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