Word文書内でダブルクリックを指示、マルウェア感染させる攻撃 - 「請求書」など偽装
日本語のWordファイルを添付したメールによる攻撃が、3月下旬から4月にかけて観測されている。添付ファイル内をさらにダブルクリックさせるのが特徴で、別のマルウェアをダウンロードさせる手口だった。

文書内でダブルクリックを求めるWordファイルの例(画像:カスペルスキー)
カスペルスキーによると、3月下旬に確認されたメールは、「支払請求書」「勘定書き」「直話」などの件名で、Wordファイルを添付していた。
ファイルの内容は、「あなたが領収書を見たい場合は、文書をダブルクリックしてください」という文章とともに「ドキュメント」のアイコンを表示。
指示に従ってアイコンをダブルクリックすると、「.lnkオブジェクト」が実行され、マルウェアへ感染させようとするしくみだった。
類似した攻撃は、4月に入ってからも確認されているが、マルウェアをダウンロードするためのしかけが、「.lnkオブジェクト」から「JavaScript」に変更されるなど一部差異が見られたという。
今回の攻撃では、メールや添付ファイルに不自然な日本語の表現もあり、慎重に確認すれば防ぐことができるとして、注意するよう求めている。
(Security NEXT - 2017/04/13 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
WordPress向け「RingCentral」連携プラグインに深刻な脆弱性
「HashiCorp Vault」に複数の脆弱性 - 「クリティカル」も
PyPI上に不正コード含む「num2words」 - 開発者がフィッシング被害
Bitnamiの一部「Helm Chart」に脆弱性 - 機密情報漏洩のおそれ
インシデントが前四半期比37.3%増 - サイト改ざんが約2.4倍
先週注目された記事(2025年6月22日〜2025年6月28日)
「WordPress 4.6」以前へのセキュリティ更新を7月に停止
Auth0の複数SDKに脆弱性 - 細工Cookieでコード実行のおそれ
「Auth0」のSDKに脆弱性 - 各プラットフォーム向けにアップデート
WP向けフォームプラグイン「Everest Forms」に脆弱性