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「Auth0」のSDKに脆弱性 - 各プラットフォーム向けにアップデート

Oktaが提供するソフトウェア開発キット「Auth0-PHP SDK」に深刻な脆弱性が明らかとなった。「Symfony」「Laravel」「WordPress」向けに提供されている「SDK」も影響を受ける。

セッション管理に「CookieStore」を使用している場合、セッションCookieの認証タグがブルートフォース攻撃によって突破され、認証を回避されるおそれがある「CVE-2025-47275」が判明したもの。

同SDKのライブラリが実装されている「Auth0 Symfony SDK」「Laravel-auth0 SDK」「Auth0 WordPress plugin」なども影響を受ける。

CVE番号を採番したGitHubにおいて、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.1」、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

Oktaは、「Auth0-PHP SDK 8.14.0」にて脆弱性を修正。暗号化に用いるCookieキーのローテーションを推奨しており、アップデート後は旧セッションCookieが無効化されるという。

また各フレームワーク向けに「Symfony SDK 5.4.0」「Laravel-auth0 SDK 7.17.0」「Auth0 WordPress plugin 5.3.0」などアップデートが提供されている。

(Security NEXT - 2025/05/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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