ランサムウェアが前年同期比128%増に - モバイル狙うマルウェアも活発
Intel Securityは、2016年第2四半期に130万件のあらたなランサムウェアを検出したことを明らかにした。前年同期比128%増となったという。
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あらたなマルウェアの検知件数(グラフ:Intel Security)
同社が、2016年第2四半期に検知した脅威の状況を取りまとめたもの。
同四半期にあらたに検出したマルウェアは4000万件を突破。
2015年第2四半期から4四半期連続で増加しており、5000万件に達した2014年第4四半期に次いで多かったという。データベースに登録されたマルウェアは、1年間で32%増加して6億を超えた。
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ランサムウェアの累計(グラフ:Intel Security)
なかでもランサムウェアの増加は顕著で、あらたに130万件の検体を検出し、過去最高となった。
2015年第2四半期から4四半期連続で増加しており、検体の累計は700万件を突破。前年同期から128%増加した。
Wordファイルのマクロを利用するマルウェアも多数検知されており、前四半期の約3倍にあたる18万件弱にのぼった。ランサムウェアの「Locky」をはじめ、「Necurs」や「Dridex」といったマルウェアの感染を広げるため、ダウンローダーとして用いられたという。
また同四半期に同社で過去最高となる200万件弱のモバイル端末を狙ったマルウェアをあらたに検出した。これまでの累計は1050万件となり、前年同期から151%増となった。同社では8%のユーザーから感染の報告を受けたという。
(Security NEXT - 2016/09/23 )
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