「Cisco IOS」に情報漏洩の脆弱性 - 「Shadow Brokers」のエクスプロイト調査中に判明
Cisco Systemsのネットワーク機器向けソフトウェア「Cisco IOS」「同XE」「同XR」に、情報漏洩の脆弱性が存在することが明らかとなった。同社はアップデートの準備を進めている。

脆弱性を公表したCisco Systems
これらソフトウェアの一部バージョンに、「IKEv1」のパケット処理においてメモリの内容が取得される脆弱性「CVE-2016-6415」が存在することが判明したもの。リモートより認証なく攻撃が可能で、重要度は、4段階中上から2番目にあたる「高(high)」にレーティングされている。
影響を受けるソフトウェアを搭載した機器において、「IKEv1」のネゴシエーションを受け入れる設定の場合、細工したパケットを利用して、機密情報を取得されるおそれがある。
「Cisco IOS」に関してはバージョンごとに影響の有無が異なり、同社では対象となるバージョンの一覧をアドバイザリで公開。「同XR」に関しては、「同5.2.x」および以前のバージョンに脆弱性が存在するが、「同5.3.x」以上であれば影響を受けないとしている。
一方「同XE」に関してはすべてのバージョンが影響を受ける。いずれも緩和策は存在せず、同社では脆弱性を修正するアップデートについて準備を進めている。
(Security NEXT - 2016/09/20 )
ツイート
PR
関連記事
「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
秘密管理ツール「OpenBao」に脆弱性 - 任意のコード実行が可能に
N-ableのIT管理ツールにゼロデイ脆弱性 - 米当局が悪用に注意喚起
LLMキャッシュ管理ツールにRCE脆弱性 - キャッシュ汚染に起因
プリント管理ソフト「Xerox FreeFlow Core」に深刻な脆弱性
「Amazon EMR」に深刻な脆弱性 - 資格情報漏洩のおそれ
「GitLab」にアップデート - 12件の脆弱性を解消
「ICS」や「Avalanche」などIvanti複数製品に脆弱性
SAP、月例アドバイザリを公開 - 複数の「クリティカル」脆弱性
Fortinet、「FortiOS」に関する複数の脆弱性を解消