Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

プロクシー利用時に影響受ける脆弱性「FalseCONNECT」 - OS XやiOSは修正済み

さらにWebKitによるアクセスでは、置き換えた応答によってブラウザ上で任意のスクリプトが実行されるおそれがある。WebKitを利用するiOSをはじめ、Mac OS Xの「Safari」「iTunes」「AppStore」のほか、映像端末「Apple TV」にも影響があった。

Appleでは、CFNetworkプロクシーの脆弱性として、「iOS 9.3.3」をはじめ、「OS X El Capitan 10.11.6」「Security Update 2016-004」「tvOS 9.2.2」で修正を行っている。

またApple以外にもMicrosoft、Oracle、Operaなどの製品に影響があることが判明しており、セキュリティ機関では脆弱性の影響について情報を提供し、ベンダー情報を確認し、必要に応じてアップデートを講じるよう注意を喚起した。

くわえて信頼できないネットワークにおいて、プロキシ経由によるアクセスを避けたり、「Proxy auto-configuration(PAC)」や「Web proxy auto-discovery(WPAD)」が不要な環境では設定を無効化するなど緩和策の実施を呼びかけている。

20160817__cc_001.jpg
8月16日時点における各ベンダーへの影響(表:CERT/CC)

(Security NEXT - 2016/08/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性