Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ランサムの検出数が約6分の1に - マルウェアの侵入経路に変化

2016年第2四半期は、ランサムウェアの検出数が前四半期から約6分の1へと縮小したことがわかった。またマルウェアの侵入経路に大きな変化が見られたという。

20160726_ip_004.jpg
ウイルス届出数の推移(グラフ:IPA)

情報処理推進機構(IPA)が、2016年第2四半期に受け付けたマルウェアの届出状況を取りまとめたもの。

同四半期における「ウイルス」の検出数は1269件で、前期の1686件を下回った。もっとも多く検出されたのは「W32/Mydoom」。検出数は、前四半期から約6割減となる258件だった。

同一の届出者のもとで、同種のウイルスが同日中に複数検出された場合に1件とカウントする「届出件数」は498件。前四半期の629件から縮小している。感染被害の報告は、前四半期に引き続きなかった。

「自己伝染機能」「潜伏機能」「発病機能」のいずれも持たず、「ウイルス」の定義にあてはまらない「不正プログラム」の検出数は16万7460件で、前期の13万3532件を上回った。2015年第3四半期は6万件を切っていたが、以降3カ月連続で増加している。

もっとも多く検出されたのは、別のマルウェアに感染させる「ダウンローダー」。全体の57.3%を占める。検出数も9万6036件と前期の約2.1倍に増加。実行時に別のマルウェアを作成する「ドロッパー」は、前期の約6.4倍となる4377件だった。

(Security NEXT - 2016/07/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

先週注目された記事(2025年6月1日〜2025年6月7日)
サーバでランサム被害、影響など調査 - ホスピタルサービス
米グループ会社にランサム攻撃、従業員情報が流出 - メディアリンクス
香港グループ会社がランサム被害 - 富士高分子工業
米グループ会社にランサム攻撃、顧客情報流出の可能性 - DNP
サーバがランサム感染、受注工事データが流出の可能性 - 但南建設
グループサーバでランサム被害、業務停止など影響も - レゾナック
ランサム被害を確認、調査や復旧急ぐ - 福祉用具レンタル会社
先週注目された記事(2025年5月18日〜2025年5月24日)
ランサム被害で取引先情報が流出した可能性 - ニチノー緑化