Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

CMSサイトで改ざん多発、解析サイト風の悪質コードに注意 - EK誘導でランサム配布

コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「Joomla!」や「WordPress」において、解析サイトを装った悪質なスクリプトが挿入される改ざん被害が発生している。ランサムウェアの拡散に悪用されているという。

Sucuriによれば、外部サイトを読み込む「JavaScript」を埋め込まれる攻撃キャンペーンが、6月9日より展開されているもの。同社は誘導先サイトのドメインから、一連の攻撃を「Realstatisticsマルウェアキャンペーン」と名付けている。

埋め込まれるコードは、そのドメイン名や「analytics.php」といったファイル名、スタイルから、一見アクセス解析サービスなどを利用する際に埋め込むスクリプトのように見えるが、実際はエクスプロイトキットの「Neutrino」へリダイレクト。脆弱性に対する攻撃でランサムウェア「CryptXXX」へ感染させていた。

またサイト運営者がスクリプトを見つけた際に被害へ気が付かないよう、JavaScriptに記載されたドメインへアクセスすると、解析サービスが実在すると思い込ませるよう、ほかの解析サイトからデザインを盗用した偽サイトを用意していた。

(Security NEXT - 2016/07/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

サイトが閲覧不能に、個人情報流出のおそれも - 筋ジストロフィー協会
ホビー通販サイトが改ざん被害 - 個人情報流出の可能性
企業サイトが改ざん、無関係の通販サイトが表示 - カイゼンベース
郡上八幡の特産品扱う通販サイトが不正アクセス被害
観光業界向けオンラインメディアが改ざん被害 - 外部サイトへ誘導
日本語学習支援施設のサイトが改ざん被害 - 横浜市
草津市指定管理者の運営2サイトが改ざん被害 - 偽警告を表示
人材紹介サイトが改ざん、個人情報は別システムで管理 - AGSグループ
サイトが改ざん被害、別サイトへ誘導 - 富山市内の商業施設
ポケモングッズ通販サイトにPWリスト攻撃 - 一部で会員情報改ざんも