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執拗な標的型攻撃、16作戦でメール137件 - 感染ファイル名は平均85.9文字

添付ファイルには、ZIPファイルを用いており、メールの本文にパスワードを記載。ZIPファイル内部の悪意あるファイルは、ファイル名を長くすることで、拡張子を見にくくする手口を好んで使用していた。攻撃に用いたファイル名の平均文字数は85.9文字に及ぶ。

また文字の順番を入れ替える制御文字「RLO(Right-to-Left Override)」も活用。今回の攻撃キャンペーンで感染するマルウェアは、いずれも同一の挙動を見せるという。

同機構は、今回の分析を通じ、攻撃の特徴などを把握するためにも、業界団体との情報共有や連携が重要と説明。さらに会員組織の組織内CSIRTへ情報が行きわたり、対応を取るためのスキーム作りが今後の課題であると指摘している。

(Security NEXT - 2016/06/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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