Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ランサムウェア感染メール、1週間で20万件 - 国内検知の半数超

2016年第1四半期は、「Locky」関連のマルウェアが多数検知されたが、ランサムウェアの感染活動は、3月に入ってからもその勢いは衰えていない模様だ。

20160314_es_001.jpg
ヒートマップにおいて、日本が高い検知率を示す赤色となっている(画像:ESET)

ランサムウェアに感染させるためのトロイの木馬を、ESETが3月2日から3月9日にかけて20万件以上検知しているとして、同社製品を取り扱うキヤノンITソリューションズが注意を呼びかけたもの。

今回確認したキャンペーンは、JavaScriptファイルをzipにより圧縮したファイルをメールで送りつける手口。添付されていたファイルは「TeslaCrypt」や「Locky」を感染させるマルウェア「JS/TrojanDownloader.Nemucod」で、国内において検知されたマルウェアの53.7%を占めていたという。

添付されているファイルは、「UNPAID_INVOICE」「INVOICE」「SCAN_2016_03」などとランダムな数字を組み合わせた名称だった。3月8日にピークを迎えたが、同日以降も攻撃が引き続き発生しているとして、同社では警戒を呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/03/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

先週注目された記事(2025年3月2日〜2025年3月8日)
【特別企画】なぜ今「ASM」が注目されるのか - 攻撃者視点こそ防御のかなめ
2024年の不正アクセス届出166件 - 脆弱性や設定不備が標的に
IPA、「情報セキュリティ10大脅威 2025 組織編」の解説書を公開
「Paragon Partition Manager」に脆弱性 - ランサム攻撃で悪用も
先週注目された記事(2025年2月23日〜2025年3月1日)
オーエム製作所でランサムウェアの被害 - 情報流出のおそれ
ランサム被害が判明、一部店舗で営業停止 - 保険見直し本舗
先週注目された記事(2025年2月16日〜2025年2月22日)
サーバがランサム被害、影響など詳細を調査 - 保険代理店