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2014年度の国内セキュリティ市場は8428億円 - 前年比8.5%増

2014年度の国内情報セキュリティ市場は、前年比8.5%増となる8428億円だったことが日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)の調査により判明した。2016年度には9803億円と予測している。

同協会が、2015年6月から2016年1月末にかけて、571社を対象に調査を実施。2013年度および2014年度の実績と、2015年度および2016年度の予測を取りまとめ、速報として発表した。

2014年度の「セキュリティツール製品」と「情報セキュリティサービス」をあわせた情報セキュリティ市場の実績は、前年比8.5%増となる8428億4100万円。2015年度は9.2%増となる9202億4000万円、2016年度は6.5%増の9802億9600万円を見込んでいる。

2014年度の実績を分野別に見ると、情報セキュリティツール製品市場は4489億円で全体の53.3%を占めた。製品種類別では「コンテンツセキュリティ対策製品」が1712億円と最多。「アイデンティティ、アクセス管理製品」が772億円、「システムセキュリティ管理製品」が663億円と続く。

前年度から高い成長率を見せたのが「ネットワーク脅威対策製品」で、545億円から618億円に増加。成長率は13.4%だった。次いで「コンテンツセキュリティ対策製品」が8.2%増と高い伸びを示している。

情報セキュリティサービス市場の2014年度実績推定値は3939億円。製品種類別では「セキュアシステム構築サービス」が1564億円でもっとも多く、「セキュリティ運用、管理サービス」が1252億円、「情報セキュリティコンサルテーション」が727億円と続く。成長率ベースでは、「セキュリティ運用、管理サービス」が前年度比14.5%増と高成長を記録した。

(Security NEXT - 2016/03/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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