Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

電子政府が推奨する「CRYPTREC暗号リスト」が改定

デジタル庁、総務省、経済産業省は、「電子政府における調達のために参照すべき暗号のリスト(CRYPTREC暗号リスト)」を3月30日に改定した。

暗号技術の適切な実装や運用について調査、検討を行っている政府の暗号技術検討会や関連委員会のプロジェクト「CRYPTREC(Cryptography Research and Evaluation Committees)」では、電子政府推奨暗号の安全性評価や監視を行っており、「CRYPTREC暗号リスト」を提供しているが、同リストについてパブリックコメントを経て改定を実施したもの。

同資料では、プロジェクトを通じて安全性や実装性能を確認した暗号技術について、市場の利用実績が十分なものや、今後の普及が見込まれるものを「電子政府推奨暗号リスト」として提供。

今後リストに追加される可能性がある「推奨候補暗号リスト」や、危殆化によって非推奨となるものの、互換性維持のため利用を容認する「運用監視暗号リスト」を収録している。

「CRYPTREC」は、デジタル庁、総務省、経済産業省が共同で運営する暗号技術検討会をはじめ、情報通信研究機構(NICT)と情報処理推進機構(IPA)による暗号技術評価委員会、暗号技術活用委員会により構成されている。

(Security NEXT - 2023/03/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

県営住宅入居者の個人情報含む書類、強風で飛散 - 愛知県
個人情報含む道路占用届書をメール誤送信 - 国交省
フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
MS 365アカウントに不正アクセス、個人情報流出の可能性 - セガ子会社
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生