セキュ企業がセキュ企業へ出資する国内ファンド - ミドル以降中心に約30社へ
セキュリティ企業が出資し、同分野の企業へ投資するファンド「日本サイバーセキュリティファンド1号投資事業有限責任組合」において2回目の資金調達が締め切られた。セキュリティ業界全体の成長を掲げ、16社が参画。約30社に対して100億円を上限に出資していくという。
同ファンドは、出資を行う有限責任組合員(LP)の兼松エレクトロニクス、グローバルセキュリティエキスパート、無限責任組合員(GP)のウエルインベストメント3社が4月に設立。出資パートナーを募り、今回セカンドクローズを迎え、あらたに13社の参画が発表された。
運用はベンチャーキャピタルで無限責任組合員であるウエルインベストメントが担当。投資先は約30社を見込んでおり、ファンド総額の上限を100億円としている。エグジットは新規株式上場とM&Aを想定している。
すでに複数の投資候補が挙がっており、ミドルステージ、レイターステージが中心となるが、投資先は未上場企業に限定しないと説明。バリューアップが可能だと判断した場合は、上場企業へ投資する可能性もあるという。
投資ファンドの出資者、出資先のいずれもセキュリティ企業であり、事業内容におけるコンフリクトなども想定されるが、その点については投資先の選定なども行うアドバイザリーボードで議論し、合意形成に向けた調整を行うとしている。
(Security NEXT - 2024/08/02 )
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