キヤノンITS、漏洩対策製品にマイナンバー検出機能など追加
キヤノンITソリューションズは、メールセキュリティ製品「GUARDIANWALL 8.1」、およびウェブセキュリティ製品「WEBGUARDIAN 4.1」を12月24日に発売する。

記者会見に登壇した近藤氏(画面左)と辻坂氏(同右)
「GUARDIANWALL」は、送信するメールの内容や送信先をチェックし、誤送信による情報漏洩を防止するソフトウェア。メール送信の保留や添付ファイルの自動暗号化のほか、メールの送受信を記録するアーカイブ機能や全文検索など監査機能などを備えている。
今回リリースする新版では、マイナンバー検出機能を追加。チェックデジットによる判定にも対応しており、検出したメールの保留や削除が可能。
また人事情報を管理するディレクトリサーバとの連携に対応し、人事異動を反映したフィルタリングルールを自動的に生成できる。さらにジャーナル形式のメールをアーカイブできるほか、フィルタリングルールのテスト機能を用意している。
外部ウェブサーバとのやり取りを監視する「WEBGUARDIAN」に関しても、マイナンバー検出機能を追加した。また「HTTPS」による暗号化通信の検査機能を追加。Kerberos認証によるシングルサインオンに対応した。
プライバシーを配慮し、利用者に対して通信内容を検査していることを告知できるほか、外部送信データの閲覧時に一部情報をマスクできる機能を用意している。
同社セキュリティソリューション事業部の事業部長を務める近藤伸也氏は、「メールセキュリティ製品を導入している企業は半分に過ぎない」とメールセキュリティ市場の現状を説明。「マイナンバー制度のスタート後、本格運用がはじまればトラブルも懸念される」として今回実施した機能強化の意図を述べた。
「WEBGUARDIAN」について同事業部セキュリティソリューション第二技術部で部長を務める辻坂和之氏は、「SSL通信のデコードが可能となると、権限を持つ管理者の悪意ある行為に対する懸念も出てくる。そういったケースでも安心して使ってもらえるよう、IDやパスワード、クレジットカードの値をマスクする機能を用意した」と差別化のポイントをアピールした。
(Security NEXT - 2015/11/06 )
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