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2015年3Qの脆弱性届出は213件 - ソフトとサイトいずれも増加

脆弱性が悪用された場合に生じる脅威は、「任意のスクリプトの実行」が30件で最も多く、次いで「データベースの不正操作」も目立った。「なりすまし」「任意のコードの実行」「情報の漏洩」も多い。

同四半期に脆弱性対策情報をJVNで公表したうち、修正が完了したのは53件。累計で1095件となった。また同四半期中に「連絡不能開発者」として12件の製品開発者名を公表した。連絡が取れた製品開発者は4件。累計公表件数は217件となった。そのうち165件は製品情報を公表している。

ウェブサイトの脆弱性では、「クロスサイトスクリプティング」が約半数を占めた。次に多かったのは「OSコマンドインジェクション」で、これら2種類の脆弱性で約9割を占める。

また脆弱性が悪用された場合に生じる脅威を見ると、「本物サイト上への偽情報の表示」と「データの改ざん、消去」が目立ち、ほぼ9割にのぼっている。

同四半期に修正を完了したのは129件で、累計は6481件となった。43件が90日以内に修正を完了したが、割合は33%と下降傾向が続いている。累計の割合は67%で前期と変わらなかった。

(Security NEXT - 2015/10/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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