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脱獄iPhone狙うマルウェア - Apple IDを窃取

ジェイルブレイクしたiOSをターゲットとしたマルウェア「KeyRaider」が確認された。感染するとApple IDが窃取され、悪用されるおそれがあるという。

同マルウェアのサンプル92種を解析した米Palo Alto Networksによると、同マルウェアは、Apple IDの窃取を目的としたアプリで、中国にあるサードパーティよりCydiaのリポジトリ経由で配信されているという。

中国のほか、欧米、ロシア、オーストラリア、イスラエル、日本、韓国、シンガポールなどのユーザーに影響を与えた可能性がある。

端末においてiTunesのトラフィックを傍受し、Apple IDやパスワード、デバイスのGUIDを取得。Appleプッシュ通知サービスの証明書や秘密鍵、App Store購入情報などを取得していた。

感染端末から取得されたと見られるApple IDのユーザー名とパスワード22万5000件のほか、証明書や購入情報など大量の情報が通信先であるコマンド&コントロールサーバに保存されていることが確認されている。

これら情報は、App Storeより不正にアプリを入手するために利用されているほか、不正通話詐欺などに利用されたケースも報告されているという。

(Security NEXT - 2015/09/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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